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やかんにスポーツ飲料を入れると食中毒の危険?金属製容器の注意点など解説!

病気・生活関係

やかんの水垢が食中毒の原因に?

こんにちは。トレトレです。
楽天のポイントを使うのが毎回楽しみなアラフォーの在宅ライターです。

突然ですが、あなたはやかんに直接スポーツ飲料入れて飲んだりしていませんか?
もししているとしたら、それは食中毒の原因になるので絶対にやめましょう。

なぜ、やかんが問題になるかと言えば、やかんは金属製だからです。

金属製の容器を使う場合、入れるものには気を付けないといけません。

なかには、沸騰させるのだから、菌も死ぬはず。と思われている方もいるでしょう。

でも、やかんは必ず熱湯を入れているとは限りません。
もしかしたら、湯冷ましのぬるま湯を白湯として飲んでいる可能性もあります。

やかんの水垢ができると大変危険です!

今回は、やかんにスポーツ飲料を入れて飲んではいけない理由などご紹介します!

やかんにスポーツ飲料を入れてはいけない理由

やかんは金属製のものが多いですが、面倒だからと、つい湯冷ましのお湯が入っているやかんに、粉末飲料などを溶かして飲むなどは絶対にやめましょう。

やかんは火を通してから使うので、中には一見雑菌が沸かないように見えるので、安心してしまうことがあります。

ただ実際にあった事件ですが、2020年7月の高齢者施設で、やかんに直接スポーツ飲料の粉末を飲んだ方が腹痛や吐き気を訴えて、食中毒事件が起きました。

原因になったのは、やかん内の水垢とされていますが、そもそもが同じやかんを10年以上使いまわしていたこと、そして、スポーツドリンクをやかんで作ってしまったことにあります。

もっと具体的に原因を掘り下げれば、古いやかんの中に水垢ができ、水垢=同成分とスポーツ飲料の酸性が化学反応を起こしてしまったのです。

以下に、水垢がどうしてできるのかの理由など解説します!

なぜやかんに水垢が出来てしまうのか?

水垢ができる原因は、一種の化学反応です。

例えば、水道水には「カルシウム」「ナトリウム」「マグネシウム」「カリウム」などが含まれています。
中でもカルシウムは「Ca2+」としてやかん内に存在しますが、実は炭酸水素カルシウム「Ca(HCO3)2」の状態で水に溶け込んでいるんですね。

鍾乳洞を例にとってみますと。

【鍾乳洞ができる時の状態】

そもそも鍾乳洞が形成されるためには、岩石中の炭酸カルシウムのすき間に、二酸化炭素を含む水が流れて化学反応を起こし、炭酸水素カルシウムとして形成されるからです。
長い年月を経て、鍾乳洞ができるのはこのためです。
これを仮に状態①とします。

【鍾乳洞のツララができるまで】

次に鍾乳洞でぶら下がったり、生えていたりするツララを見ていきます。
ツララができるのは、上記でご紹介した出来上がるまでの反応と真逆の状態です。

具体的には、炭酸水素カルシウムを含んだ水が天井から下に落ち、二酸化炭素が元の炭酸カルシウムにと変化して、空気中に放出されるからです。
これを仮に状態②とします。

では、やかんの中はどうなっているかというと、状態②と同じ状況になっています。
つまり、やかん内に水には溶けない水垢=石(鍾乳石)ができるということです。

同じやかんを使いまわしたり、長期間電気ポットを使っていると、どうしても石=水垢が出来てしまうんですね。
もちろん、毎回クエン酸などで洗浄している分には問題ないですが、わりとやかんって洗うのが面倒で放置されがちです。

だからこそ、食中毒なども起きやすく、毎回熱湯を作って消毒しているから大丈夫!とはならないんですね。

水垢を溶かす方法はある?

やかんに水垢がたまっていると食中毒の危険性があると書きましたが、思うのは熱しても溶けない水垢をどうやって落としたらよいのか?ですよね。

工場では、主にリン酸などを使いますが、家庭内でやかんの水垢を落としたいなら、クエン酸が非常に便利です。

クエン酸は買うこともできますが、家にない場合は、レモンや酢がクエン酸の代わりになります。
これもまた化学反応の一種で、水垢を溶かす働きがあります。

スポーツ飲料が食中毒を引き起こした原因

食中毒が引き起こされた原因は、主に2つあり、煮沸した反応①と酸性のスポーツドリンクがやかん内に溶けだした反応②が同時に起きたことにあります。

水垢は使っていくとどうしても溜まってしまいますが、その状態で酸性のスポーツドリンクを溶かしたことで、その溶けた水を飲んでしまったことがそもそもの原因です。

今回の事件では、スポーツ飲料に含まれていた銅の量が、1リットルに対して200mgも検出されるという事態になりました。
ちなみに、水道水の基準としては、銅は1mg以下しか含まれていないため、この量がかなり多いことがわかります。

やかんで食中毒を防ぐポイントは?

やかんによる食中毒を防ぐためには、以下の4つのポイントに気を付けましょう。

  1. 水垢や黒ずみがあれば、落としておくこと
  2. 容器の内部に、サビやキズがないかをまず確認
  3. 酸性のドリンクなどを、長時間やかん内に放置しない
  4. 食品が入る容器は、一定期間で廃棄、もしくは清掃すること

酸性の飲み物の代表例としては、炭酸飲料や乳酸菌飲料、果汁飲料、スポーツ飲料などがありますが、それ以外にも梅干などの保管でも、金属製の容器を使っている場合は気を付けてください。

スポーツドリンクなどの入れ物をチェック!

食中毒事件を踏まえて、一番大切なのはスポーツドリンクは酸性の飲料であることを忘れてはいけません。

今回はやかんで食中毒が起きましたが、何もやかんに限らず、金属製の容器は全て危険です。
特に、水筒は普段から気を付けてみましょう。

水筒も金属製ですから、スポーツドリンクを入れれば、内部の塗装などが溶けだす恐れ大です。

短時間なら問題ないですが、長期的に保存するなら、金属製の容器は非常に危険。
( ;∀;)
 
水筒を毎日持ち歩くなら、頻繁にクエン酸洗浄をするなどして、お子様や家族を食中毒から守ってあげてください。

もし水筒が使えないと困ると言う場合は、スポーツ飲料専用の水筒があるのでそちらを使いましょう。

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やかんの水垢に気を付けよう!

やかんで食中毒を起こすことは、滅多にありません。
ですが、身近なキッチンツールにも危険は潜んでいます。

何も食べ物だけが食中毒の原因となるわけではありません。
やかんを長期間使うのなら、定期的にクエン酸消毒をして、まず水垢を落とすことが必要です。

やかんの水垢は煮沸消毒だけでは、十分な対応と言えません。

そして、金属製の容器を使う場合には、酸性のドリンクは溶ける原因になることも知っておきましょう。
水筒なども危ないので、もしどうしてもスポーツ飲料を入れたいなら、専用の水筒を使ってくださいね。

記事が参考になりましたら嬉しいです!^^

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